ABOUT

　上下をひっくり返すと違った絵に見える「さかさ絵」のように，同じものでも複数の方向から見ることで，全く別のものに解釈してしまうことがあります．この瞬間，人の内面では元々の空間的な繋がりは断片化され，別の何かに体系化されて解釈されます．では絵の抽象度や運動，そして文字によって，解釈多様性を拡張できないか？と考えました．
　本作品では複数の生成されたポリゴンが分布を変えスクリーンに配置されます．そして対になった2つの別のスクリーンには，それぞれ全く別の内容のテキストが生成・表示され，並列化された内容が展開していきます．
　鑑賞者は体験の中で活性化された断片を次々と辿りながら，潜在的な解釈を見出していきます．