第4回: インスタレーション,マッピング問題

目次




Installation

Installationとは表現手法の一つで,空間を構成し変化・異化させ,その場所や空間全体を作品として体験させる形態を指します.
少し噛み砕くと,空間を作品とするということは,

  • 時間
  • 空間
  • 体験者

の要素が存在して初めてInstallationは成立するということになります.

今回のカメラを使ったInstallationでは,アートのジャンルとして関係があるのは,

  • Video art
  • Kinetic art
  • Interactive art (Computer art)

あたりです.

今回はカメラを使用したInteractive Installationを作るという授業です.

Kinetic art

Circus (1955) Alexander Calder


light space modulator (1930) moholy-nagy lászló


Cyspe (1959) Nicolas Schöffer


Interactive art

Videoplace, Responsive Environment (1972-1990s) Myron Krueger

1970年代からComputer Visionを用いた制作を行なっていました.
現在のProcessingなどで用いられるOPEN CV技術は彼への敬意を評して作られている経緯があります.


Very Nervous System (1982-1991) David Rokeby


Beyond the Pages (1995) 藤幡正樹


Computerを使うということ

Media artにおいてComputerを使うということは,大胆に言うと何かを何かに変換するということです.
これまでみなさんが習ってきたTouchDesignerを用いたプログラミングは,変換プロセスの方法を学んでいたということになります.
今からそういった視点で作品を見たり,考えたりしてみます.

メディアアートおみくじ (2008) 水野渚

http://web.archive.org/web/20100717174349/http://www.iamas.ac.jp/~ngs08/mediaartomikuji/array.php

メディアアートおみくじのような作業をしてみます.

  1. 3段階の要素を机ごとに付箋に書き
  2. スクランブルし
  3. 1つずつ選んで作品をスケッチする

をやってみます.
最後に1人1つ発表していただきます.

Media artにおけるmapping問題

多くのメディアアートの作品には,コンピュータによる処理が伴います.
mapping問題とはどこかで聞いた言葉を使っているんですが,図のようにコンピュータのプロセスでうまくマッピングしないと必然性のない作品になってしまうリスクがあります.原因と結果を意図的に離す場合を除いて,基本的にはセンシングした入力が何らかの形で出力につながっているとわかることが非常に重要です.




課題

授業内課題

メディアアートおみくじスケッチをスマホで動画撮影しアップロードしなさい.

締切: 2022年12月26日16:00
提出先: Google Classroom

来週までの課題

これまで習ったこと使ってオンディスプレイ駆動の作品を作り,TouchDesignerと関連ファイルをアップロードしなさい

締切: 2023年1月15日23:59
提出先: Google Classroom