第1回: イントロ

本workshopはAIと人間の世界の見え方の違いに着目し,AIやシステムをめぐる創造性や多様性を扱っていきます.そのため,AIに関する技術(基本的な数学的知識,データセット集め,学習,推論の方法)を厳密に習うことを目的としていません.

講師紹介

青木 聖也

多摩美術大学情報デザイン学科非常勤講師
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)非常勤講師
慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師
武蔵野美術大学通信教育課程デザイン情報学科デザインシステムコース非常勤講師
backspacetokyo所属
IAMAS修了.アーティスト.Scott Allenとして活動中.投影装置・映像メディアやAIに関する作品を制作.
詳細は以下のBiographyを参照.
https://scottallen.ws/biography


中嶋 亮介

Visual, AI Programmer at Qosmo
1995年兵庫県生まれ。2020年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科前期博士課程修了(エクス・デザインプログラム)。生成的な映像制作や、人間の知的活動・制作活動に関する哲学的思索に関心があり、制作やリサーチなど種々の活動に取り組む。またリアルタイムコンピューターグラフィックスを得意とし、データビジュアライゼーションや深層学習を用いた映像表現を行う。

Creative coding

青木,中嶋が属するジャンルはCreative codingと呼ばれます.Creative codingでは,プログラムを仕事や日常で役に立つソフトウェアだけでなく,表現やデザインのひとつのツールとして扱います.
今回のワークショップではGlitch.comというサービス上で,p5.jsというプログラミング環境を使用します.
簡単な関数をGlitch.com上で実行していきましょう.

Processing

ジョン前田によるDesign by Numbersの意思を継承して作られた教育のためのプログラミング環境です.シンプルなメソッドでグラフィカルにプログラミングを学ぶことができます.様々なアート・デザインプロジェクトで使用されています.また,Daniel Shiffmanによるチュートリアルなど,多数の学習用の動画もYouTubeなどで視聴することができ初学者にオススメの環境です.

openFrameworks

Processingの思想を継承しC++ベースでZack Liebermanによって作られたプログラミング環境です.ProcessingがJavaベースであるのに比べて,高速に動作するため現在も様々なプロジェクトで使用されています.

TouchDesigner

カナダ・トロントのDerivative社によって2000年に開発されたNodeベースのヴィジュアルプログラミング環境です.2017年にMac版もリリースのリリースにより日本でも利用者が増え,かなり盛り上がりを見せています.
その安定性の高さから,様々なデジタルアート展示作品やハリウッド映画の映像制作にも利用されているようです.

Glitch.comを使う

プロジェクトをRemixする

自身のプロジェクトとしてコードを編集するために必ず下のテンプレートプロジェクトをRemixしてください.その後,プロジェクト名が適当な名前で生成されるため,自身の決めたい名前に変更します.

p5.js template

最低限のコード

p5.jsのロジックを最低限理解するためのコードをハンズオン形式で学んでいきます.